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#185 ツルゴール反応 Turgor Response【脱水の評価】

ツルゴール反応

脱水の程度を判断する指標の1つで、皮膚の張りを触診し脱水の程度について評価します。ツルゴールテストとも言われます。ツルゴールとは、皮膚の張りや緊張のことで、皮膚が水分を保持し、適切な張りを持っている状態をいいます。健康な状態では、皮膚をつまんだ後にすぐに元の状態に戻りますが、脱水が進行すると皮膚の弾力性が低下し、元に戻るのに時間がかかるようになります。この原理を利用し脱水の程度を判断することができる指標がツルゴール反応になります。

ツルゴール反応低下の原因

ツルゴールの低下は、以下のような原因で起こります。

脱水

●経口摂取不足
●発汗過多
●嘔吐や下痢、発熱による体液の喪失

加齢による皮膚の変化

高齢者では皮膚のコラーゲンが減少し、もともと弾力性が低いため、ツルゴール低下が脱水の指標として使いにくい場合があります。そのため高齢者の場合は、手の甲よりも前腕や鎖骨の上で評価する方が適切となります。

その他の病態

●栄養不良

低栄養状態では皮膚のコラーゲンや水分保持能力が低下し、皮膚の弾力が失われやすくなります。特に高齢者では皮膚の菲薄化も伴うため、ツルゴール反応が鈍くなることがあります。

低アルブミン血症があると浮腫を引き起こすことがあり、ツルゴール反応の評価に影響を及ぼす場合もあります。そのため、栄養状態を考慮しながら評価を行う必要があります。

●重度の慢性疾患(腎不全、糖尿病など)

腎不全では、水・電解質バランスが崩れやすく、浮腫や脱水を引き起こす可能性があります。特に尿量の減少(乏尿・無尿)により体液貯留が起こる場合もあれば、利尿剤使用などで脱水が進む場合もあります。

糖尿病では、高血糖による浸透圧利尿が起こりやすく、脱水のリスクが高まります。糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)や高浸透圧高血糖症候群(HHS)では重度の脱水が見られることが多いです。

ツルゴール反応の判断基準

正常

●皮膚をつまんだ後、すぐに元の状態に戻る。

皮膚に水分が十分に保持されている状態を意味します。

異常(ツルゴール低下)

●皮膚の戻りが遅く(2秒以上かかる)、しばらくの間つままれた形が残る。

皮膚に水分が十分に保持されていない状態を意味するため、脱水の可能性が高いと判断されます。とくに高齢者や子供では重度に脱水が進行している可能性があるため迅速な対応が必要となります。→脱水とは?

ツルゴール反応の測定方法

1.評価部位

●一般的には、手の甲、前腕、鎖骨の上、腹部などで評価します。

**高齢者の場合は、手の甲よりも前腕や鎖骨の上で評価する方が適切となります。なぜなら、高齢者では皮膚のコラーゲンが減少し、もともと弾力性が低いため、ツルゴール低下が脱水の指標として使いにくい場合があります。

2.皮膚をつまむ

●皮膚を親指と人差し指で軽くつまみ、持ち上げます。

3.皮膚の戻りを観察する

●皮膚を離した後、どのくらいの時間で元の状態に戻るかを確認します。すぐに戻る場合は正常、2秒以上かかる場合は異常であり、脱水の可能性が高くなります。

ツルゴール反応低下時のケア

看護師は、患者の脱水リスクを評価し、適切な水分補給を促すことが求められます。

日常的な観察

●尿量や口腔内の乾燥、意識レベルの変化も確認していきます。

尿量は体液バランスの指標となるため、乏尿や多尿があれば脱水や過水分状態を疑います。

口腔内の乾燥は脱水の早期兆候であり、皮膚のツルゴール反応とともに評価することで、より正確な脱水診断が可能になります。

意識レベルの変化(例:傾眠、せん妄、意識混濁)は、脱水による電解質異常(特にナトリウム異常)や循環血流量の低下による脳血流の減少を示す可能性があります。そのため、皮膚のツルゴール反応と併せて評価が必要です。

●脱水が疑われる場合はツルゴール反応の評価を習慣化していきます。
●ツルゴール反応のみではなく、他の臨床症状やバイタルサインと併せて総合的に判断

ツルゴール反応単独では脱水の確定診断はできないため、血圧、脈拍、体温、意識レベル、尿量などのバイタルサインと併せて評価することが重要です。例えば、低血圧・頻脈がある場合、循環血液量減少による脱水の可能性が高まります。

**血液検査(BUN/Cr比、ナトリウム濃度など)を参考にすることで、より正確な評価が可能になります。

水分管理

●患者や家族に対し、適切な水分補給について説明します。
●特に高齢者は口渇を感じにくいため、意識的な水分摂取を促します。

ツルゴール低下時の治療

経口補水:軽度の脱水

●水分摂取(経口補水液やスポーツドリンク)を摂取する

点滴治療:中等度〜重度の脱水

●生理食塩水や乳酸リンゲル液の補液を行う。

原因の特定と治療

●下痢や嘔吐が続いている場合は、原因疾患の治療を行う。
●栄養状態の評価をし、必要であれば適切なカロリー、水分摂取について教育的関わりを行う。

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