肝臓 の働き
肝臓はお肉だとレバーになります。レバーは生で食べても焼いて食べても美味しいですよね。生レバー*はゴマ油と塩と薬味で食べれば絶品です。そんな肝臓ですが、肝臓はお酒を分解する臓器で有名です。他にはどのような働きをしているのか詳しくみていきましょう!
肝臓の構造
肝臓は身体の中で最大の臓器になります。
重さ:1Kgから1.5Kg
牛乳パック1本からコカコーラ大ボトル1本分。
位置:横隔膜の下で右寄り
上腹部の右よりに位置し、横隔膜の下にくっついています。横隔膜の下にくっついているため、呼吸により横隔膜が動くと連動して肝臓も動きます。
例えると、、、牛乳パック1パック(1Kg)からコカコーラ大ボトル1本(1.5Kg)の重さのものがお腹の中で呼吸をしたら上下しているイメージになります。
肝臓の機能
7割切断しても元に戻る再生力
肝臓は再生能力が凄く、7割切断しても元に戻る力があります。我慢強さもピカイチで「沈黙の臓器」の異名をとっています。肝臓に障害があっても症状がありませんが、症状が出てくると肝臓がだいぶ弱っているため危険信号です。
肝臓の機能は大きく分けて5つあります。
①代謝機能
②解毒・排泄機能
③胆汁の産生・排泄
④貯蔵機能
⑤胎児の時の造血機能
それでは詳しく説明していきますね。
①代謝機能
代謝には⑥つの代謝が行われています
1. 糖の代謝
グリコーゲンの貯蔵とグルコースの合成をしています。
肝機能障害により高血糖状態(耐糖能障害)や低血糖になります。
2. たんぱく質の代謝
アルブミン合成と血液凝固因子の合成をしています。
肝機能障害により浮腫や出血傾向になります。
3. 脂質の代謝
コレステロールの合成とリン脂質の合成をしています。
肝機能障害により脂肪肝や脂肪の吸収不良になります。
4. ホルモンの代謝
ホルモンの分解と不活性化をしています。
肝機能障害により女性化乳房、クモ状血管腫、手掌紅斑が出現します。
5. ビタミンDの代謝
肝機能障害により骨軟化症になります。
6. ビリルビンの代謝
間接ビリルビンから直接ビリルビンに代謝しています。
肝機能障害により黄疸が出現します。
②解毒・排泄機能
有害物質(アンモニア、アルコール、薬物、毒素など)を無毒化します。
肝機能障害により肝性脳症や易感染状態になります。
③胆汁の産生・排泄
胆汁酸を合成します。その胆汁酸と直接ビリルビンを胆汁として胆管へ排出します。
肝機能障害により脂質の吸収不良になります。
④貯蔵機能
⑤胎児の時の造血機能
*2012年7月から牛レバーの生食は法律(食品衛生法)により禁止されました
原因は生食により腸管出血性大腸菌(代表的なのがO157)のリスクが避けられないためです。
ただし、厚生労働省も無闇に禁止したようではなく、今の方法では安全に食べられる方法が見出せないため
禁止されており、安全性が確保された食べ方が見つかれば規制の見直しを行うと明示しています*1。
参考(当サイトが加工編集) ①厚生労働省 保健・医療 牛レバーを生食するのは、やめましょう(21/09/16)