高次脳機能障害
記憶、思考、判断などの高度な機能が失われた状態を高次脳機能障害と呼びます。高次脳機能障害は外観から判断することが難しく他者から理解されにくい側面があります。そのため「見えない障害」と表現されることもあります。そのため日常や社会生活・人間関係の構築に支障が出てしまいます。以下の障害により生活に支障が出る状態が高次脳機能障害になります。
具体的には以下の障害が挙げられます。
注意障害
注意する機能が障害され、注意を適切に向けられない状態
遂行機能障害
計画的に行動できない状態
記憶障害
覚えられなかったり、思い出せない状態
社会的行動障害
不適切な行動により人間関係がうまく構築できない状態
失語症
言葉の理解(入力)と表出(出力)ができない状態
失行
身体能力と身体を動かそうとする意思があるが、意図的に身体を動かそうとすることができなくなった状態
失認
対象を認知ができなくなった状態
原因となる疾患
脳外傷、脳卒中(くも膜下出血・脳出血・脳梗塞)、脳腫瘍、脳炎、低酸素脳症
社会保障
精神障害者保健福祉手帳(器質性精神障害)
高次脳機能障害と診断されると上記の申請対象となります。
(続く、、、)