スポーツ心臓
スポーツなどにより通常より大きく肥大した心臓のことをスポーツ心臓といいます。マラソンや水泳などの持久力を必要とする競技の選手に当てはまることがあります。かつては、この心臓の肥大が病的なものか明らかになっていませんでした。しかし心エコー(心臓超音波検査)の発達により、スポーツ心臓は健康的な変化として競技能力を高めるために身体が適応した結果であることが明らかになっています。
原因
持久力を必要とするスポーツ
心室の内腔が拡大し、心筋が厚くなることにより心臓が肥大します。これは筋肉が発達した結果、1回の拍動で血液をより多く送り出すことができます。そのことにより少ない拍動でも全身に十分な酸素を運ぶことが可能になり競技に適した心臓へ変化します。
症状
心拍数の低下(徐脈)
判断基準
病気による心臓の肥大かスポーツ心臓かを判断するためには、下記の条件に当てはまるかが判断基準になります。
高校生以上であること
耐久競技の選手であること
数年以上トレーニングを継続していること
留意点
トレーニングの中止後、1年以上経過しても心臓が元に戻らない場合は異常
かつてスポーツ選手であったとしても、運動をやめてから何年も経っているのに心臓が大きい場合には、スポーツ心臓ではなく何らかの病気のために心臓が肥大していると考えられます。
引用(当サイトが加工・編集)
①厚生労働省 e-ヘルスネット スポーツ心臓(2021/12/23)