吸引
カテーテルを用いて陰圧をかけて気道内の分泌物や異物を取り除くことをいいます。主に痰などを取り除き、誤嚥性肺炎を予防していきます。
方法
・1回の吸引は10秒以内を目安とする。
吸引時間が長いと低酸素となりSPO2が低下する。
・SPO2を測定しながら吸引を行う。
吸引時は低酸素血症のリスクが高くなる。
・気管吸引は無菌操作で行う。
気管は無菌であるため滅菌手袋を用いて無菌操作を行う。
・適正吸引圧は20~26kPa。
吸引圧をかけすぎる、気道の粘膜に損傷が生じます。また人体の空気を多く吸引してしまい、低酸素血症や無気肺を助長させてしまいます。そのため最大吸引圧は200Torr(26kPa)が限度になります。
留意点
・吸引時はカテーテルを回転させながら使用する。
→圧が一点に集中しないため、鼻腔の粘膜の損傷を防ぎます。