誤嚥性肺炎
食べ物などの異物を誤って気管に誤嚥することにより発症する肺炎のことをいいます。気管の解剖から右肺に誤嚥を起こすことが多い。
原因
嚥下機能(嚥下反射)の低下
【考えられる疾患】脳梗塞、パーキンソン病(症候群)、高齢者、廃用症候群(寝たきり)
検査
胸部レントゲン検査
血液検査
痰培養検査
嚥下機能の確認(誤嚥の評価)
治療
抗菌薬(原因となっている菌に対応した抗菌薬)
【対症療法】去痰薬、解熱鎮痛薬
経鼻経管栄養
胃瘻造設
嚥下機能が改善せず誤嚥性肺炎を繰り返す場合
症状
咳嗽(湿性、乾性)、喀痰、呼吸困難感、発熱、肺副雑音の出現、末梢冷感、チアノーゼ
ケア
症状観察・緩和
食事摂取状況の観察、介助
ムセ(ムセ込み)の有無、程度(どのような内容物に対してムセているのか)、咳嗽の有無、嗄声の有無、覚醒状況、食事摂取時の姿勢(体位)、食事形態、食事摂取スピード、一回の内容物の量、食事摂取時間(所要時間)
口腔内の観察
口腔ケア(義歯を含めて)
虫歯(う歯)の治療
嚥下訓練
上体の挙上
体位ドレナージ
吸引
参考文献(当サイトが加工編集)
①一般社団法人 日本呼吸器学会 誤嚥性肺炎(2022/01/04) ②厚生労働省 e-ヘルスネット 誤嚥性肺炎(2022/01/04)