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#182 加齢黄斑変性症(ARMD) age-related macular degeneration

加齢黄斑変性症(ARMD)

加齢と共に網膜の中心部分の黄斑に老廃物が蓄積してきます。そのことにより黄斑部が障害される病気のことを加齢黄斑変性症(ARMD)と呼びます。黄斑は網膜の中心部分にあり、直径1.5mm~2mm程の小さな組織です。普段モノを見るときは、目の中に入ってきた光を網膜が受け取り、その刺激が脳に伝えられます。そのため網膜はモノを見るときに大切な役割を担っており、黄斑部の障害によりものが歪んで見えたり、中心部が見えにくくなります。しかし加齢と共に黄斑は衰えていくため年齢を重ねると加齢黄斑変性症になりやすくなります。

原因

老化

加齢黄斑変性症の原因は加齢に伴う身体の老化が原因になります。

分類

大きく分けると萎縮型と滲出型の2種類に分けられます。。萎縮型よりも滲出型の方が病気の進行が早く、視力の低下や症状も重くなることが多いとされています。

萎縮型

徐々に組織(網膜色素上皮)が萎縮していき、網膜(黄斑)が障害され視力が徐々に低下していく病型です。

滲出型

滲出型は異常な血管(新生血管)から水などが滲出し網膜(黄斑)が障害される病型です。

症状

変視症

網膜が障害されることによりものが歪んで見えます。歪んで見えるのは中心部分のみになります。

中心暗点

症状が進行すると中心部が見えなくなります

色覚異常

進行すると色の判断ができなくなります

視力低下

ものがぼやけて見えます。

検査

視力検査

アムスラー検査

中心視野検査とも言われ、視界の中心部が歪んでいないか確認する検査になります。

眼底検査

眼球の奥にある血管や網膜、視神経を調べる検査を眼底検査といいます。

蛍光眼底造影検査(FAG)

造影剤を注射して、眼の奥の血管や網膜などを撮影する検査を蛍光眼底造影検査といいます。

光干渉断層計検査(OCT)

網膜の断層面像を撮影する検査を光干渉断層計検査といいます。眼底の断面をミクロンレベルで繰り返し撮影することが可能になります。

治療

残念ながら病気を治す治療はありません。しかしさまざまな治療により症状の進行を抑えることができます。

薬物療法(VFGF)

・マクジェン硝子体注射

6週間おきに計3回の注射を行います(1年に最大9回まで)。その後の効果により継続するか中止するかが判断されます。

注射1回の費用 → 【3割負担】34,898円  【1割負担】11,663円

・ルセンティス硝子体注射

4週間おきに計3回の注射を行います。その後の効果により継続するか中止するかが判断されます。

注射1回の費用 → 【3割負担】49,073円  【1割負担】16,358円

・アイリーア硝子体注射

4週間おきに計3回の注射を行います。その後の効果により継続するか中止するかが判断されます。

注射1回の費用 → 【3割負担】44,552円  【1割負担】14,841円

光線力学的療法(PDT)

レーザー光凝固治療

硝子体切除術

ケア

禁煙

喫煙者の方が加齢黄斑変性になる可能性が高いため、喫煙者は禁煙をできるようにサポートします。

食事療法

ビタミンC、ビタミンE、ベータカロチン、亜鉛の摂取により加齢黄斑変性症の発症が低下します。また魚や野菜を中心とした食生活が良いとされるため、食生活の変更や改善、サプリメントなどで必要な栄養素を摂取できるようにサポートしていきます。

参考(2022/02/16)
難病情報センター 眼科疾患分野 加齢黄斑変性(リンクフリーではないためリンクを載せておりません)

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