肺癌
気管支や肺胞の細胞が癌化した状態を肺癌といいます。癌が進行すると癌化した部位以外にも増殖を繰り返します。そのため癌周囲の増殖はもちろん、血液やリンパ液に流れて転移してしまうこともあります。肺癌はがんで死亡する疾患の第1位になります(2021年参考②)
原因
喫煙
すべての原因が解明されているわけではありませんが、喫煙が関与しています。
アスベスト(石綿)
クロム
ラドン
大気汚染
症状
肺癌特有の症状はなく、一般的な呼吸器症状が肺癌に罹患すると現れます。
咳
痰(血痰を含む)
息苦しさ
発熱
動悸
転移部位
脳
骨
リンパ節
反対側の肺
肝臓
副腎
分類(組織型)
肺癌は組織の型(組織型)によって2つ大きく分けられます(表1)。① 非小細胞肺がんと②小細胞肺がんでは、治療方針が大きく異なります。そのため検査によって組織型を確認してから治療を行なっていきます。
①非小細胞肺がん
②小細胞肺がんよりも①非小細胞肺がん(腺癌、扁平上皮癌、大細胞癌)の方が発生頻度が高いです。その中でもっとも多いのが腺癌になります。
②小細胞肺がん
②小細胞肺がんは、非小細胞肺がんと比べて癌の増殖するスピードが速く、転移や再発をしやすい腫瘍になります。
表1 主な肺がんの組織型とその特徴(がん情報センター よりお借りしております。)
病期
癌の病期にはTNM分類が用いられ、その組み合わせで決まります(表4は作成中)。
T:原発巣のがんの大きさや広がりの程度(表2は作成中)
N:所属リンパ節(胸腔内や鎖骨の上あたりのリンパ節)への転移の有無(表3は作成中)
M:遠隔転移の有無(表3は作成中)
治療
肺癌の治療法は、組織型や病期ごとの標準治療に基づいて行われます。その中にその人の身体の状態、年齢、本人の希望(今後の生活)なども考慮しながら決定します。