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#202 悪性リンパ腫 Malignant lymphoma(ML)

悪性リンパ腫(ML)

リンパ球(白血球)が癌化する疾患で、リンパ節(あるいは組織)のある臓器に発生する悪性腫瘍の総称のことを悪性リンパ腫と呼びます。

原因

原因は明らかになっていませんが以下の要因が考えられています。

内的要因

免疫不全が関与していると考えられています。

外的要因

ウイルス感染や細菌感染などが考えられています。

分類

ホジキンリンパ腫(Hodgkin lymphoma:HL)

リンパ節で発症し、そこから周囲に進展していきます。遠隔転移することはほぼありません。

非ホジキンリンパ腫(Non-Hodgkin lymphoma:NHL)

リンパ節内(リンパ組織)のみならず、リンパ節外リンパ 腫として発症することも比較的多くあります。また遠隔部位への転移も多く認めます。

検査

リンパ節・腫瘍の生検

悪性リンパ腫を確定診断する上で必須の検査になります。腫れているリンパ節や腫瘍を切り取って、採取した組織を顕微鏡で観察し、診断を確定します。

画像検査

◼︎胸部X線検査

胸部のリンパ節の腫れや、肺の病変の有無について調べていきます。

◼︎CT検査、MRI検査

病変の大きさや広がりについて調べていきます。

◼︎PET検査

全身の各臓器へどの程度薬剤が取り込まれるかを調べる検査になります。その結果、がんの広がりや病期の診断に有効です。また治療効果の判定や再発の確認などにも用いられます。

◼︎腹部超音波検査

腹部のリンパ節の腫れや肝臓や腎臓などの臓器に異常がないかを調べていきます。

髄液検査

骨髄にリンパ腫の細胞が及んでいるかを調べていきます。具体的な方法としては、腸骨などから骨髄穿刺をして、骨髄液を採取します。または骨髄生検により骨髄組織を採取し、異常細胞がないかどうかを調べていきます。

血液検査

白血球(WBC)、赤血球(RBC)、血小板(PLT)、LDH(乳酸脱水素酵素)、sIL-2R(可溶性インターロイキン2レセプター)、肝臓や腎臓などの機能を調べます。sIL-2Rは悪性リンパ腫の腫瘍マーカーとして有効で、sIL-2Rの上昇がある場合は悪性リンパ腫の可能性が高くなります。

病期(ステージ)

悪性リンパ腫の病期(ステージ)分類にはAnn-Arbor(アン・アーバー)分類が用いられます。この分類から病期を判断し治療を決定していきます。この分類はステージⅠからステージⅣまであります。

病期(ステージ) 病変部位
限局期 1つのリンパ節領域のみが腫れている
2つ以上のリンパ節領域が腫れている
進行期 両側にある複数のリンパ節領域が腫れている
他の臓器に侵食し、骨髄や血液中に悪性細胞が広がっている

治療

ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫により治療方法が異なります。またAnn-Arbor(アン・アーバー)分類により病期を判断し治療を決定していきます。

ホジキンリンパ腫

◼︎初回治療: ABVD 化学療法

ABVD療法とは4種類の抗がん薬を併用する治療になります。具体的には①Aドキソルビシン(アドリアマイシン)②Bブレオマイシン③Vビンブラスチン④Dダカルバジンになります。

①Aドキソルビシン(アドリアマイシン)

腫瘍細胞のDNAにくっつくことにより、がん細胞の増殖を止めたり、死滅させる作用がある薬になります。

副作用→薬を投与して1日から2日の間は尿や汗の色が着色する場合があります。これは薬自体が赤色をしているため、後に元に戻るので心配は不要です。

②Bブレオマイシン

この薬がDNAにくっつくと、DNAを切断する酵素が活性化され、DNAを切断してがん細胞の増殖を止め、死滅させる作用のある薬になります。

副作用→4時間から5時間ほど経過すると発熱することがあります。

これはヒドロコルチゾンの投与によって予防することがある程度可能になります。

Vビンブラスチン

細胞が分裂する際に必要な細胞を構成する成分(微小管)に作用します。この微小管を構成しているチュブリンというタンパク質の結合を阻害することによってがん細胞の増殖を阻害し、死滅させる作用のある薬になります。

副作用→手足がピリピリするなどの感覚異常、末梢神経障害

Dダカルバジン

この薬が体内に入るとジアゾメタンに代謝され、ジアゾメタンがDNAにくっつくことによって、がん細胞の増殖を阻害し、死滅させる作用のある薬になります。

ダカルバジンは光に不安定であるため、その光の分解物によって血管痛などを引き起こすことがあります。そのため点滴する場合は遮光して投与します。

ABVD療法の副作用

骨髄抑制

化学療法(抗がん薬)を使用すると血液を造る働きのある骨髄に影響を受けます。その結果、白血球、赤血球、血小板が減少します。

(作成途中)

非ホジキンリンパ腫

◼︎R-CHOP療法

R-CHOP療法とは5種類の薬を併用した治療になります。具体的には、①Rリツキシマブ②Cシクロホスファミド③Hドキソルビシン④Oビンクリスチン⑤Pプレドニゾロンになります。

①Rリツキシマブ

がん細胞にくっつき、がん細胞の増殖を阻害し、死滅させる作用がある薬になります。薬を投与する30分前に副作用を軽くするためにジフェンヒドラミン(レスタミン錠)、アセトアミノフェン(カロナール錠)を服用することがあります。

副作用(点滴中)→発熱、悪寒、悪心、頭痛、疼痛、かゆみ、発疹、咳、脱力感、口の周辺の腫れ

②Cシクロホスファミド(エンドキサン)

がん細胞のDNAに入り込み、増殖を阻害し、死滅させる作用がある薬になります。

副作用→膀胱炎

長い時間膀胱に留まっていると炎症を起こすおそれがあるため、薬が投与されてから1−2日ほどは水分を多めに摂取していきます。また、こまめにトイレで排泄するのも望ましいです。

③Hドキソルビシン(ハイドロキシダウノルビシン)

腫瘍細胞のDNAにくっつくことにより、がん細胞の増殖を止めたり、死滅させる作用がある薬になります。

薬自体が赤色をしているため、薬を投与して1日から2日の間は尿や汗の色が着色する場合があります。その後は元に戻るので心配は不要です。

④Oオンコビン(ビンクリスチン)

細胞が分裂する際に必要な細胞を構成する成分(微小管)に作用します。この微小管を構成しているチュブリンというタンパク質の結合を阻害することによってがん細胞の増殖を阻害し、死滅させる作用のある薬になります。

⑤Pプレドニゾロン

抗アレルギー作用、抗炎症作用、 免疫抑制作用、抗腫瘍作用、悪心・嘔吐抑制作用などがある薬になります。

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