心室細動(VF)
心室の無秩序な興奮により、心拍出量が0になった状態のことを心室細動と言います。心室がプルプルと震えて収縮できないため、心室細動になると全身に血液が供給されないことにより失神します。そのままなにもしなければ数分以内に死に至る危険な状態です。そのためすぐに対応が必要な不整脈で、除細動により心肺蘇生を行います。
原因
重篤な心臓血管疾患
心筋梗塞、心不全、心臓手術後など
不整脈疾患
高度な徐脈、QT延長など
全身疾患
ショック、電解質異常、低体温など
検査
心電図検査
治療
電気的除細動(DC)
3分以内に除細動を行った場合の成功率は9割以上と言われており、迅速な対応が求められます。除細動により蘇生しない場合は、CPR(胸骨圧迫)、アドレナリン(エピネフリン)またはバソプレシンを投与し再度除細動を行います。
AED
DCが使用できない場合において代替的に使用します。
胸骨圧迫
DCまたはAEDが到着するまで代替的に行います。DCやAEDと併行して行われる場合もあります。