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#216 正常圧水頭症(NPH) normal pressure hydrocephalus

正常圧水頭症(NPH)

髄液圧は正常(70-180mmH2O)なのに脳室が拡大している状態を正常圧水頭症といいます。

原因

くも膜下出血

頭部外傷(急性硬膜下血腫)

髄膜炎

などの後に発症(続発生)

原因不明(突発性)

種類

続発性正常圧水頭症

くも膜下出血や頭部外傷など原因の疾患が明らかな場合のことをいいます。ちなみに続発性正常圧水頭症で最も多いのがくも膜下出血になります。

突発性正常圧水頭症

原因の疾患が明らかでない場合をいいます。

症状

3徴候

①歩行障害

②記銘力の低下(認知症)

③尿失禁

3徴候のの中で、①の歩行障害から進行し、①+②の記銘力の低下、①+②+③の尿失禁へ移行することが多いです。

検査

プラスワン!(画像検査を深めたい場合のみ)

左右対称性に脳室、シルビウス裂、脳底槽の拡大および前頭葉の脳溝の狭小化などを認めることもあります。

頭部CT検査

側脳室周囲の白質において、低吸収域がみられます。

頭部MRI検査

T2強調像やFLAIR像では側脳室周囲の白質において、高信号域がみられます。

治療

V-Pシャント(脳室-腹腔)

V-Aシャント(脳室-心房)

LPシャント(腰椎くも膜下腔-腹腔)

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