フレイル
心身の虚弱のことをフレイルといいます。フレイルを経て要介護状態へ進むと考えられているため、フレイルの状態でケアを行うことにより要介護状態を予防することができます。そのため、フレイルに早く気づき、関わっていく大切になります。フレイルには身体的な変化だけでなく、気力の低下などの精神的な変化や社会的なものも含まれます。
フレイルの基準
フレイルの基準にはさまざまなものがありますが、Friedが提唱したものを用いられることが多く、それを日本版にした「改訂日本版フレイル基準(J-CHS基準)」が日本では用いられています。
この基準には5項目あり(体重減少、筋力低下、疲労感、歩行速度の低下、身体活動の低下)、3項目以上該当すると”フレイル”とされます。1項目や2項目該当すると”プレフレイル(フレイルの前段階)”と判断されます。いずれも該当しない場合は”健常”になります。
身体活動量の低下 フレイルには、体重減少や筋力低下などの 次に、フレイル状態に至るとどのようなことが起きるか説明します。
項目 | 評価基準 |
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体重減少 | 6か月で、2㎏以上の(意図しない)体重減少 |
筋力低下 | 握力:男性<28㎏、女性<18㎏ |
疲労感 | (ここ2週間)わけもなく疲れたような感じがする |
歩行速度 | 通常歩行速度<1.0m/秒 |
身体活動 | ①軽い運動・体操をしていますか? ②定期的な運動・スポーツをしていますか? 上記の2つのいずれも「週に1回もしていない」と回答 |
※5つの評価基準のうち