炎症
身体の細胞や組織が傷ついたときの反応のことで、傷害された組織が修復する過程を指します。身体の細胞や組織が傷ついて”炎のように燃えていて症状が出ている状態“だと炎症をイメージしやすいかと思います。
4徴候:ケルススの4徴
発赤
局所的に血流が増加することから赤みが出てきます。
腫脹
毛細血管の透過性が亢進し、滲出した場合や、出血により血腫ができた場合に生じる。
熱感
血管が拡張して血流が増え局所の温度が上昇することにより生じる。
疼痛
5徴候:ガレノスの5徴
ケルススの4徴(発赤/腫脹/疼痛/熱感)に「可動域の制限(機能障害)」が加わると5徴候(ガレノスの5徴)と呼ばれます。
臨床現場では、炎症=4徴候を指すことが多いです。
炎症のメカニズム
①細胞が傷害され、化学伝達物質(ヒスタミン、ロイコトリエンなど)が放出される。
②血管透過性の亢進、細胞の傷害・壊死
③リンパ球やマクロファージによる貪食・繊維化