突発性難聴
突発性難聴って聞いたことはあるけど、どんな病気なの?
突然、耳が聞こえが悪くなり、耳鳴りやめまいなどを伴う原因不明の病気だよ。
え、原因不明って怖い、、、
症状を感じた時にすぐに治療をすると聴力を回復できる可能性が高くなるよ。
今日は突発性難聴について書いていくよ〜。
突発性難聴とは?
音をうまく感じ取れない難聴(感音難聴)のうち原因がはっきりしないものの総称です。
具体的には突然、耳の聞こえが悪くなり、耳鳴りやめまいなどを伴います。発症後すぐ治療を受けないと、難聴や頑固な耳鳴りが残ったり、聴力を失うこともあるため、早めの受診と治療開始が大切です。
原因
音を感じ取って脳に伝える役割をしている有毛細胞が、なんらかの原因で傷つき、壊れてしまうことで起こります。有毛細胞に血液を送っている血管の血流障害や、ウイルス感染が原因であると考えられていますが、まだ明らかになっていません。
以下は原因として考えられているものです。
・ストレス
・過労
・睡眠不足
・糖尿病
症状
突然、左右の耳の一方(ごくまれに両方)の聞こえが悪くなります。
前日は問題なかったにもかかわらず、朝起きてテレビをつけたら音が聞こえにくい、あるいは電話の音が急に聞こえなくなるなど、前触れなく突然に起こることがあります。
聞こえにくさは人によって異なり、まったく聞こえなくなる人もいれば、高音だけが聞こえなくなる人もいます。後者では、日常会話に必要な音は聞こえているため、難聴に気づくのが遅れてしまいがちです。
聴力が改善したり、悪化したりを繰り返すといった症状の波はありません。 また、難聴の発生と前後して、耳閉感(耳が詰まった感じ)や耳鳴り、めまい、吐き気などを伴うケースも多く、耳鳴りで受診したら突発性難聴だったという人もいます。
難聴やめまいが起こるのは1度だけで、メニエール病のように繰り返すことはありません。
好発年齢
幅広い年代に起こりますが、特に働き盛りの40~60歳代に多くみられます。
検査
・問診
・聴力検査
・画像検査
治療
・副腎皮質ステロイド薬(内服・点滴)
・血管拡張薬(プロスタグランジンE1製剤)
・ビタミンB12製剤
・代謝促進薬(ATP製剤)などを使うこともあります。
ストレスの影響が考えられるときは、安静にして過ごします。
十分に回復しない場合や全身投与が難しい場合は、耳の中にステロイドを注入する「ステロイド鼓室内注入療法」が行われることがありますが、その効果に対する評価は定まっていません。
治療効果
発症後1週間以内に、それらによる適切な治療法を受けることで、約40%の人は完治し、50%の人にはなんらかの改善がみられます。ただし、治療開始が遅れれば遅れるほど治療効果が下がり、完治が難しくなってしまうので、注意が必要です。そのため聴力を回復させるには、早めに治療を開始することが大切になります。
引用:厚生労働省 e-ヘルスネット 突発性難聴について (上記より当サイトが加工して作成:2021/09/15)