中性脂肪(TG)
肉や魚・食用油など食品中の脂質や、体脂肪の大部分を占める物質で単に脂肪とも呼ばれます。
脂肪酸が3本、グリセロールと呼ばれる物質で束ねられた構造をしており、中性を示すことから中性脂肪と呼ばれています。
種類
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられます。
飽和脂肪酸
動物性脂肪に多く、バターやラードのように常温では固体になります。
不飽和脂肪酸
植物性脂肪に多く液状になります。
効果
中性脂肪は人や動物にとって重要なエネルギー源であり、脂溶性ビタミンや必須脂肪酸の摂取にも不可欠となります。とりすぎると体脂肪として蓄えられて肥満をまねき、生活習慣病を引き起こします。
摂取目安
日本人の脂質エネルギー比率(摂取エネルギーに占める脂肪の割合)は戦後急激に上昇しました。これに伴って肥満も増加してきたことから、「健康日本21」では20代〜40代成人の脂質エネルギー比率を25%以下にする目標を掲げています。
メタボリックシンドローム
血液中の中性脂肪の値が150mg/dl以上になると「高トリグリセライド血症」とされ、メタボリックシンドロームの診断基準に盛りこまれています。
引用(当サイトが加工編集2021/09/29)厚生労働省 e-ヘルスネット 中性脂肪/トリグリセリド