嘔吐
口から吐くことを嘔吐といいます。専門的には胃が強く収縮することによって胃の中にある内容物が胃の噴門部から食道に押し上げられて口から出ることを指します。厳密には嘔吐と逆流は異なります。逆流とは、吐き気や腹圧がかかる原因がないのに胃の内容物を吐き戻すことをいいます。吐いたもの(吐物)によって身体の中の状況を把握しある程度原因を特定することができるため、吐物がどんな状態であるかの観察が必要になります。
赤色→上部消化管
フレッシュな血の色から新鮮血と表現されます。上部消化管からの出血の場合が多い。
黒色→上部消化管
コーヒーかすのような黒っぽい色からコーヒー残渣様と表現されます。こちらも上部消化管からの出血の場合が多いですが、出血した血が時間をかけて酸化されることによって黒色になります。
緑色→胆汁
胆汁の中のビリルビンという色素は黄色ですが、空気に触れて酸化すると緑色になります。
(続く…..)